◇自動車試乗体験談4~ハイブリッドカー~
2007-05-12


車を選定するにあたって今までセダンは避けてきたのだが(でも、レクサスには乗ったが)、ハイブリッドカーには興味があったので、トヨタのプリウスとホンダのシビックを試乗してきた。

プリウスは、今回いろいろ試乗しまくっている中で、比較的早く試乗した車のひとつだ。
ハイブリッドカーならプリウスという印象が強く、ハイブリッドカーとしての性能もシビックよりも数段上という意見も多い。
以前一度試乗したときは、プリウスはセダンだったが、数年前のモデルチェンジでハッチバックに変更になったようだ。セダンとハッチバックの違いがいまいち理解していなかったのだが、見た感じは「普通の車」という印象が強かった。

試乗して見ると、意外に軽い。トヨタの走り特有のものなのだろうか、ふわっとした乗り心地である。だが、悪く言えばなんだか手ごたえがない。車を運転しているというよりは、動いているブリキ缶に乗ってふわふわ移動しているような印象。遊園地の電気カーに乗っている感じだ。
エンジン音が静かなのはいいのだが、ガソリン駆動と電池駆動がひっきりなしに切り替わっているようで、その切り替え音がヒョワーンと耳につく。
車内中央にあるナビゲーションシステムと一体になっている制御システムパネルで、駆動の状況などを色々と事細かく見ることができるが、「いや、こんなことまでいちいち報告しなくていいよ」という感じもしないでもなかった。
ハイブリッドカーとしての性能は、電池優先でできるだけガソリンを使わないような走りなので、これに関してはそのよさを実感できる気がした。

気に入らないのは、オーディオやナビゲーションシステムの選択肢がないこと。
車内中央にあるパネルモニターは、車の制御モニターと連動しているので、ナビゲーションシステムもオーディオもエアコンも全てここで制御することになり、専用のハードでしか動かない。そして、これがこの先変更がきかないらしいのだ。
ナビゲーションシステムのソフト自体は必要に応じて更新できるにしても、これから先ハードの性能を上げたくなったときに、対応できないのがいやだ。

連休明けて、シビックに試乗した。
日産、トヨタ、マツダ、ダイハツ、スズキと試乗してきて、国内三大メーカーのひとつであるホンダを最後にしたのは、実は私はホンダの車をほとんど知らないのである。ホンダの車と言われて思いあたるものがない。もともと車のメーカーと車種が一致しないどころか、車の車種もほとんど知らないので、ホンダがハイブリッドカーを出していることは知っていたが、それがシビックだということは、トヨタでハイブリッドカーの説明を受けたときに、シビックとの比較をされて初めて知ったのだった。

シビックというと、ものすごく昔の車という印象しかなかった。ハッチバックでさえない感じが今でもあるが、現在のシビックはハイブリッドタイプもそうでないのもセダンになっている。
形は最近の頭が丸っこい感じのデザインで、そう悪くはない。
運転してみると、普通のガソリン車とあまりかわらない。1300ccと排気量は少ないが、力がないという感じはまったくない。発進のときや坂道などはぐいぐいと走っていき、プリウスと比較してかなり力強さを感じる。
プリウスとの違いは、プリウスはどちらかというと電池優先なのに対して、シビックはガソリン優先ということらしい(違うかもしれない。説明を聞いた限りではこう解釈したのだが)。車を運転する中で、特に力が必要とされるときに電池の力が発揮され、余分なガソリンを使わないようにするというのがシビックらしい。プリウスが遊園地の電気カーであれば、シビックは電動アシスト自転車という感じだろうか。


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