◇ドナ・サマー、ビージーズ ロビン・ギブの訃報
2012-05-22



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Bee Gees - Stayin' Alive

昨日、金環日食のブログを書いているとき、ラジオからロビン・ギブの訃報飛び込んできた。
最近のニュースはたいていネットのニュース配信で知ることが多いので、ラジオで最初のニュースを得たことが、なんだか新鮮だった。

その数日前には、1970年代後半のディスコ・ブームを牽引したドナ・サマーが、5月17日に亡くなった。
「昭和は遠くなりにけり」とはよく言うが、昭和の一時代を築いた人たちの訃報が続くと、やはり寂しくなってしまう。

ロビンのニュースはこのちょっと前に、持病が悪化してこん睡状態に陥ったが、数日後に回復したというニュースを見ていた。
1988年にビージーズとは別に活動していた末っ子アンディが亡くなったのは知っていたが、ビージーズのメンバーでロビンの双子の兄弟であるモーリスが2003年に亡くなっていたのは知らなかった。
昔は毎日ラジオで聞かない日はなかったビージーズも、今は遠い存在になっていたのだなと感慨深かった。
歌手として活動していたギブ兄弟のうち、アンディとモーリスが亡くなり、残ったうちのロビンが亡くなり、ビージーズは長兄のバリー一人になってしまった。

ホイットニー・ヒューストンが亡くなったのは、グラミー賞の前日のことで、彼女もその式典にゲストで出場することが決まっていたうちの死であり、その死因も謎に包まれていたりと、なかなかショッキングだったせいか、このニュースはしばらく話題になっていたが、ドナ・サマーの訃報はなんとなくさらりと行過ぎていった感触がある。
彼女のディスコ・ブームの中での活躍は、ホイットニーよりもずっと華やかだったような記憶があるのだが、やはり年月とは残酷なものなのだろうかと思ったりもした。


私が小学生の頃は、ビージーズの曲は毎日ラジオで流れていた。
ディスコ・ブームの火付けともなった「サタデー・ナイト・フィーバー」という映画をきっかけに、主人公のジョン・トラボルタの衣装とポーズは、私の両親さえもが真似をするほど流行したし、映画で使用されたビージーズの曲は、聞かない日がないほどヒットした。

ここで使用された曲は、ディスコチックなリズムにビージーズのファルセットヴォイスが印象的な曲なのだが、私はこの曲が当時嫌いだった。
彼らの粘りつくような高音が、何度も何度も聞いていくうちに、非常に耳障りに感じられたからだ。
特に中心にいたバリーは髭面で、「髭なんかはやしているのに、こんな高音で歌って信じられない〜」と、意味不明な理由で嫌っていた。
彼らのファルセットが受け入れられないということから、オフコースも嫌いになったくらいだったので、オフコースにしてみれば小学生女子のファンを自らとは別な理由で失ったのだから、ちょっと迷惑なことだったかもしれない。

黒人風のディスコサウンド風のリズムの中で、黒人風のファルセットを、白人である彼らが歌うという設定も、なんとなく腑に落ちなかった。
曲調も黒人バンドのシックに似ているようにも感じていたし、当時はまだ音楽の中でも黒人差別がはっきりと存在していた時代だったので、そんなことを勉強したての小学生の私は、なんとなく許せないものを感じていたのかもしれない。


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