2011-03-29
※ディナゲストの供給情報については、下記リンクに詳しく書きました。
ご参照ください。
◇ディナゲストの供給についての情報 ―
金曜日は婦人科と呼吸器科の検診と、先々週検査した心臓検査の結果を聞きに行く日だった。
心臓検査は「どこも異常なし」と、いつも無愛想な循環器科の担当医が太鼓判を押してくれ、呼吸器の薬での副作用も否定的な意見だった。
呼吸器科でその話を報告したら、「何か心配事でもあるのかな」と呼吸器科の担当医が聞いてきたが、「ないとはいわないが、ごく一般的なことばかりで」と言うと、「そういうのが一番心に負担があるから、うまくつきあわないとね」と言われた。
そして婦人科では、大変ショックな事実を告げられた。
子宮内膜症の薬として2008年に発売された新薬「ディナゲスト」が、震災による工場の被災により、供給の見通しがたたなくなったとのことだった。
『持田 震災で工場被害 再開の目処立たず ディナゲストの在庫は1か月程度』
ミクスOnline 公開日時 2011/03/18 05:00
[URL]
それまで、子宮内膜症と子宮筋腫の治療として、低容量ピルや偽閉経療法などで治療を続けていたが、いまいち症状が落ち着かず、偽閉経療法は半年に一度しか薬が使えない上に副作用も強く、10年以上の長い治療の中でやっと落ち着いた症状を得ることができた薬が「ディナゲスト」だった。
子宮内膜症は、重度になると日常生活に支障をきたす場合もあるのに、それまでは「病気」として認知されてこなかった。理由は「死ぬような要素がないから」ということらしい(私は当時、そのように婦人科医から説明を受けた)。
ほおっておくと不妊症につながる場合もある。しかし、生理痛が重いことなど誰にでも起こりうることだと、女性はみんな我慢してきた。
子宮内膜症は必ず子宮にできるとは限らず、腸や肺に症状が出る人もいる。
私の場合は小腸で、一番ひどいときには、生理のタイミングで毎月腸閉塞を起こすという状況だった。
手術で直す方法もあるらしいが、私は体質的に癒着しやすいため、内膜症を解消したとしても癒着で同じような症状になる可能性の方が大きく、内膜症だけで手術をすることは難しいといわれた。
しかし、そんな症状を「病気」として治療することができる薬が「ディナゲスト」だった。
新薬で代替薬がなく、保険適用でも一ヶ月分の患者負担が一万円近いのでかなりの痛手だが、それで生活が安定して送れるならと、医師の提案を受け入れて3年。
それまで頻繁だった腸閉塞の症状は、半年~1年に一度程度になり、症状次第では自分で対処できるくらいになった。
同時に子宮筋腫と卵巣脳腫も、成長が控えめで、一時期は5cmを越える手術ぎりぎりの大きさだったのが、ここ数年は2.5cm~3cmくらいで治まっている。
年齢が上がるにしたがって、副作用でもある更年期障害の症状は見られたが、自分で認識できている分まだ楽だった。
それまでは、何か得たいの知れない中で、いつくるかわからない症状に恐怖していたのが、薬を飲んで症状が緩和されている実感とともに、精神的な安心感も得られていた。
しかし、薬の供給がなくなるということは、今受けている治療自体が成り立たないということ。 この不安はかなりきつい。
婦人科の担当医は、「秋くらいまでは大丈夫だと思うんだけど…」と言っていたが、今日かかりつけの薬剤師さんから連絡があり、「発注を出していたのが入荷がなかく、今後のこともわからない」と告げられた。
ネットで調べたところ、在庫は一ヶ月程度とのこと。
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