◇計画停電八日目。愚痴ぐらい言わせてほしい。
2011-03-23


「なんちゃって被災者」の私たちも、みんなそうしてがんばっているけれど、被災地の人が「がんばって」と言わないでという気持ちが、私たちにもちょっとだけわかる。
ただ、「なんちゃって被災者」の私たちが、おおっぴらに愚痴ったりするのもはばかられるような雰囲気がどこかにあって、なんとなく窮屈な気がしてならないのは、たぶん私だけではないと思う。


東電では26日から、5グループから25グループに区域をわけると言っている。
東電で発表している現在の区割りはかなり大雑把で、各自治体が発表している詳細な区割りも丁目ごとではあっても、その中に工場と住宅地が同じ区割り内にあったりする。
同一グループ内でも、ガスや石油の製油所などがある地域は、停電地域でも除外されていたりして、当然その周辺区域も停電しない恩恵を受けていたりする。
同じグループなのに、隣の町内は停電しないのにうちの町内は停電している、ということが実際に起きている。
25グループに分けるというのは、そういう地域格差がないように細分化するということなのだろうか。

官公庁やオフィスが集中しているからという理由で、東京23区のほとんどの地区が停電対象外なら、他県の自治体やオフィス、工場地帯がストップするのはOKなのか。
茨城県、千葉県などは、被災地域なのに停電対象区域に指定されている。未だに断水が続いている地域だってあるのに。

そういう不平等さがあるから、「みんなが納得してやっている」感がどこかで、「でもなんとなくずるいよな」って気持ちにすり変わって、それがさらに罪悪感につながるような気がして、またさらにいやな気持ちになる。
東京23区内の停電指定区域じゃない人たちの中にも、自主的に節電に協力してくれている人がたくさんいることも、ちゃっとわかっていてもだ。

茨城・福島県の農産物が現在出荷できない状況で、千葉県、埼玉県、神奈川県で生産活動ができない方が、経済活動には打撃が大きいんじゃないかと思う。少しでも地産地消で、被災地にも産物を回すくらいの活動が必要なのではないのか。
今までどれだけ首都圏が、茨城・福島産の農産物に助けてもらっていたのか、みんな知らないわけではないだろう。それは、首都圏だけの話じゃないと思う。

今の段階で、多少食べるものがあるからって、政府で指定しない地域の農産物の受け入れも拒否されたという話もある。
そんなことしていたら、本当に首都圏に食べるものがなくなってしまう。
心配な気持ちは理解できるし、政府やテレビに出てる専門家が言うことが信じられないというのもわかるが、それを疑うなら何を信じればいいのか。

東京都内で千代田区や新宿区が停電対象外なのは理解できるが、オフィスは別に東京都だけにあるわけではない。
各自治体だって、被災者の受け入れや援助品の受け入れ発送、地元住民への対応などで、ふだんよりも忙しい状況がある。

これで1ゲームに1家庭で何日分もの電気を使う東京ドームや神宮球場が野球の試合をはじめたら、いったいどうなってしまうのか。
避難所に使うんじゃないなら、スタジアムの電気はずっと使えない状態にしてほしいとさえ思ってしまうのは、計画停電にいらついている人のヒガミなのか。
野球をやって被災地の人を元気付けるなら、しばらく関東・東北以外でゲームしてテレビ中継すればいいことだ。
球場の儲けを、どこかで考えているのが見え見えなのが腹立たしい。

テレビだって、深夜の放送を自粛して、夜は音声だけのラジオ放送にすればいいと思う。
たくさんの国民が亡くなったんだから、それくらいしてもいいと思う。

グループ分けをするなら、関東の各地域で生産活動が円滑に行えるよう、再調査して停電計画を練ってほしいと思う。
夏場までこの調子だったら、計画停電指定区域で暴動が起きてもおかしくないように思うのは、私だけか?


明日の停電の予定は、


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