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食べ始めに失敗したとうきび
この時期、実家から毎年とうきびが送られてくる。
関東あたりでは(全国的なものか?)「とうもろこし」と呼ばれているが、私の実家のあたりでは「とうきび」と呼んでいる。
私はこの呼び方が方言であることを、しばらく知らなかった。
なぜなら、どちらの呼び方も実家のあたりでは通じるからだ。
私はこちらでとうもろこしを買ったことがなく、実家から届くのを毎年楽しみにしている。
北海道のとうもろこしなので、これは「とうきび」であると、いつもそう思って食べるのだ。
いつも思うが、このとうきびの最初の食べ始めが大変難しい。
とうきびは、芯に実がついたままかぶりつき、歯で実をこそげとって食べるのが一番おいしいと思うのだが、実が完全に芯から離れてきれいに食べたいといつも思うし、きれいに食べることができたときはちょっと得意な気分になる。
ゆでたてのとうきびの場合、食べる実がすかすかなものであれば、歯がすっと実と実の間に入っていくのでいいのだが、おいしいとうきびは実がつまっているのでなかなか上手に食べることが難しいのだ。
下手に顎に力を入れてしまうと、黄色の実だけが破裂して中のジュースが飛び出してしまい、芯に実の根っこや外皮が残ってしまう。これは美しくない。
少しさましてから食べれば、実が多少縮むので食べやすいかもしれないが、とうきびのジューシーさを味わうにはゆでたてが基本である。
すべてをきれいに食べるためには、最初の一列目が重要で、その最も重要なのは最初の食べ始めなのだ。
今年届いたとうきびはゴールドラッシュという種類で、実が十分につまっていて大変ジューシーだった。
しかし、最初の食べ始めに失敗してしまい、実をつぶしてしまったのがちょっと残念だった。
4本届いたとうきびは、届いたその日の夕食となってあっという間に食べ切ってしまったので、とうきびとの勝負は来年に持ち越しとなりそうだ。
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