◇流行を無視したヘアスタイルの戦い
2014-03-19


ちょうどそれまで通っていた美容室に行けなくなったときで、新しい美容室に事前に電話で喫煙者かどうかを確認し、こういう髪型にしたいという要望をあらかじめ伝えて行ったのだ。
もちろん髪質の違いなどでまったく同じにならないことは理解しているが、担当した30代前半の美容師さんはかなりがんばって近い髪型にしてくれた。
しかし、その時の美容室のパーマ液は私には合わなかったらしく、パーマの後のかぶれがひどかったので、私はまた次の美容室を探しすことになる。
たまたまニューオープンで顧客開拓していた店で、ロジャーは全頭スパイラルでLed Zeppelinのロバート・プラントに変貌した。
その後、ロックの後はニューウェイヴだとワンレン全頭スパイラルの頭は、そのまま裾をざっくり切って茅葺屋根のひさしのようにしてもらった。

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茅葺屋根(フリー素材無料写真 森の父さん花鳥風穴「茅葺屋根の民家」)

この髪型は非常に気に入ったのだが、それまでずっとデジタルパーマをして、その後全頭カーリー、全頭スパイラルと続き、エアウェーブパーマでもその傷みはいかんともし難い状態にまで陥り、とうとうシャンプーのときに指が入らないくらい傷んでしまったのだった。

あまりの傷みにストレートにするしかないといわれ、数ヶ月間ストレートで生活をした。
一年半ほどかなりきつめのパーマになれてしまっていたので、さらさらストレートヘアはなんの面白みも感じず、ひどくつまらない上に毛先は相変わらず傷んでいるし、これが切れる長さになったらショートにしようとずっと思っていた。
そしてその日がやってきたのだ。

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「ブリキの太鼓」(TIN DRUM)/ JAPAN
(こころとからだがかたちんば「Japan & 坂本龍一  「Ghosts」(Live)'82」)


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アン・ルイス(Pink Cloud の独りよがり「アン・ルイス「ラ・セゾン」 (シングル盤)」)

ニューウェイヴの次はニューロマンティックスだろうと、私は無謀にもJAPANのディヴッド・シルヴィアンの写真を持っていった。写真は「ブリキの太鼓」のジャケット。
補足としてアン・ルイスの写真も提出した。
ただし、私だって45をとうに過ぎたおばさんがディヴッド・シルヴィアンの写真を持っていったところで、ディヴッド・シルヴィアンになれないことは知っている。
実際には彼とはかけ離れた仕上がりになることくらいは予想していたのだが、予想ははるか上空を駆け上っていた。
今回担当した美容師さんは、30代後半。
カット技術よりはパーマの薬剤などに凝る美容用品オタク的な人だったが、茅葺パーマもきちんとイメージどおりにしてくれたし、彼の美容院で扱っている薬剤は肌にやさしいものを揃えているので、ちょっと高いけれど彼にまたお願いすることにしたのだ。

しかし、ニューロマンティックスをリアルで経験しない彼は、このニュアンスがわからない。
最近流行りのボブスタイルの変形から、髪の毛を根元から立ち上げるパーマではなく、髪の流れをつけるだけのパーマをほどこした。
仕上がりを見て、「なんかこれちょっとイメージと違う」と言ってディヴッド・シルヴィアンの写真をもう一度確認する。

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