禺画像]Denis TEN (SochiOlympic figure skating bronze for Kazakhstan)[LINK]
動画:gorin.jp
ソチオリンピック フィギュアスケートエキシビジョン
デニス・テン『カザフスタンの英雄』
バンクーバーオリンピックのときに、「◇バンクーバーオリンピック 男子フィギュアスケートを見て思ったどうでもいいこと」という記事を書いた。
ここで私は、当時16歳のカザフスタンのデニス・テン選手について触れ、「是非カザフスタンの民族楽器ドンブラの演奏曲で演技してもらいたい」と書いたのだが、その希望は彼の銅メダル受賞と共に、エキシビジョンで叶えられた。
このときの曲は、カザフスタンの若い作曲家グループ「トゥーラン(NHKのアナウンスでは、「ツーラン」と聞こえたが、詳細は不明)」の『カザフスタンの英雄』。
最初に擦弦楽器の演奏から入り、その後風の音がして、弦楽器の演奏が始まる。
ネット上では二胡だ、馬頭琴だというコメントが多かったが、カザフの音楽であることを強調しているのであれば、楽器はカザフスタンを象徴する楽器。冒頭はカザフの二弦の擦弦楽器コブズ。弦楽器は二弦のドンブラだろう。
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コブズ(私家版 楽器辞典[URL])
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ドンブラ(私家版 楽器辞典[URL])
カザフ族はもともとトルコ系民族らしいが、カザフスタンはシルクロードのほぼ中央に位置し、昔から東西の文化が交流する場所でもあり、過去にもさまざまな国に統治されてきた歴史を持つため、さまざまな文化の影響が見られる。
トルコ語で「デニス(デニズ)」は海を意味する言葉。国土のほとんどが海に面していないカザフスタンで、海は特別な言葉だ。
今回デニス・テンが演技したこの曲も、トルコ、アラブ、スラブ、モンゴル、中国とさまざまな土地の印象がちりばめられていて、非常にカザフスタン的な曲だと感じた。
また振付けにおいても、カザフスタンの文化の一つでもある鷹狩りや、砂漠の風をイメージしたり、遊牧民族や馬などを彷彿させるようなマイムがふんだんにちりばめられており、カザフスタンの文化を表現するような作りになっていて、非常に素晴らしかった。
何より、デニス・テンはカザフの文様を胸に掲げ、カザフスタンの民族衣装と文様を施した衣装でリンクに登場したのだ。
彼はカザフスタンの英雄であり、カザフスタンの代表としてあの場にいたのだと、はっきり意思表示し、それはとても感動的なものだった。
ソ連時代、広大なカザフの土地では、宇宙基地が作られ、砂漠では水爆の実験も行われた。この水爆実験の影響は、今もこの地域に影を落としているし、宇宙基地は今でもロシアが租借している。
ソ連統治時代には、民族楽器や文化はソ連に反する文化として排除された。
それはカザフスタンだけではなく、ソ連の支配下に置かれていた多くの国がそのような状況下にあり、多くの文化は忘れられ廃れていった。
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