◇帯広の砂糖の話
2012-08-20


私の生まれたのは北海道帯広市だが、帯広では十勝毎日新聞(かちまい)をみんな読んでいる。北海道新聞や大手の朝日、毎日、読売などの新聞をとっていても、必ず別にかちまいをとっているのだ。
北海道では7割の家庭で北海道新聞をとっているらしいが、道内では唯一十勝でだけはトップシェアをうばえないでいるらしい(Wikipedia「十勝毎日新聞」より)。

その十勝毎日新聞では、道外在住者でも登録すれば十勝の主要記事を閲覧でき、メールでお知らせしてくれる「十勝メール」というサービスを行なっている。
[URL]

見たい地域のニュースを一覧にしてくれているので、「ああ、今地元ではこんなニュースがあるのだな」とか、「お祭りが終ったのだな」とか、地元のニュースに触れることができる。

先日届いたニュースの中に、こんなニュースがあった。

以下「十勝メール」帯広版より抜粋-----------
[URL]

2012年8月15日の記事
フレンチドッグは砂糖?ケチャップ?

 お祭りの露店などでつい食べたくなるのがフレンチドッグ。十勝では砂糖を付けて食べる人が大半だが、実は全国的には「アメリカンドッグ」の名でケチャップやマスタードを付けて食べるのが一般的だ。砂糖を付ける“風習”も主に道東圏のようだが、実際はどうなのか探ってみた。

 親の代からフレンチドッグを扱って約40年という北海道街商協同組合の泉聖一理事長代理補佐(50)=美唄市=によると、砂糖を付けるのは十勝をはじめ釧路、根室など主に道東。この地域では8割近くが砂糖で、妻の美雪さん(54)は「1日で1キロ以上は使う」という。

 なぜ道東圏で砂糖が多いかについては定かではないが、「十勝はお菓子が豊富だから。(釧路、根室など)浜の人は甘い物を好むからと聞いた」と美雪さん。しかし、港があっても苫小牧や小樽、稚内などで砂糖文化はないという。

(中略)

 アメリカンとフレンチ。いずれもソーセージに小麦粉ベースのミックスを付けて揚げるものだが、同組合十勝帯広地区の村田絹枝代表によると魚肉ソーセージがフレンチで、豚肉などのソーセージがアメリカン。全道に魚肉ソーセージをフレンチ用として出荷する小樽市の玉屋食品でも「創業者の代から半世紀以上そう扱ってきている」という。

 起源は定かではないものの、十勝など道東で根強い砂糖のフレンチドッグ。あなたは砂糖派? ケチャップ派? (高田敦史)
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すでに帯広から離れて暮す年数が、帯広で生活した年数を超えたが、フレンチドックの摂取に関しては、帯広で生活していた時期の方が多いと断言する。
しかし、私は砂糖をつけて食べるのは初めて聞いて、ショックを受けた。
しかも、それが帯広や釧路など、道東の定番であるとまで書いてあるのだ。

いや、初めてではないかもしれない。
幼い頃から「夜店のフレンチドックにはケチャップ」が当り前であると思っていた私の中に、平原祭りでフレンチドックの屋台の店頭に、紙箱に盛られた砂糖がおいてあるのを記憶しているからだ。
当然ケチャップと思っているところに、当然のように砂糖をぴっしりまぶされて、泣いて母親に抗議したような記憶がフラッシュパックのようによみがえるが、今私の頭の中で作り上げたものかもしれないし、真偽は定かではないが、なんとなくそんな記憶があるようなないような。

ああ、そういえばケチャップは当時高級品だったので、夜店ではおいていない店も多く、砂糖以外の選択肢がないと「なにもつけない」フレンチドックを食べることになっていた。
私は砂糖はありえなかったので、いつも何もついていない寂しいフレンチドックを食べていたような気がする。

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