2012-05-02
■ホテルの朝 一日目
禺画像] ホテル・ニッコー・サイゴンの部屋から見た、ホーチミンの朝
ホテルの私達の部屋は東向きだったので、窓から日の出の風景が楽しめた。
ホーチミンは、いまや経済発展の過渡期。遠くには高いビルなどが見えるが、ホテルの周辺はまだ開発地域で、あちこちにがれきの散乱する空き地が見られる。
香港返還の年に行った上海を思い出す。
朝日がきれいで、天気はよさそうな雰囲気。しかし天気が良くても、楽観はできない。
前日空港の外に一歩出たときのムッとした熱気を思い出す。前日の夜の気温が30度を超えていたので、日中の気温はもっと高そうだ。
日本で確認した天気予報では、晴れときどきスコールの予報。
雨季を直前に控えたベトナムでは、ときどき思い出したように雷雨になることもあるらしい。
水分補給と体力調節をしないと、実質二日しかない日程で最初にばててしまう可能性がある。
前日の夜、ホテルの空調が寒いのでエアコンを消したら、見る見るうちにテーブルにおいていた紙が湿気ってくる。風呂にはまだ入っていないし、なんだろうと思っていたら、ベトナムの湿気なのだった。
窓のガラスも、あっという間に結露していく。
実はスイッチが日本の感覚と逆で、1から3まで強弱があるうち、3が一番弱いらしかった。それを知らずに、スイッチは1で弱だろうと止めてしまったのが間違いだった。
しかし、これでベトナムの湿気の恐ろしさを思い知ったのだった。
あっという間に発生する湿気に、当日の蒸し暑さを想像させた。
湿気に弱く、上京して二十数年経った今でも、関東の梅雨と夏の湿気が身体に合わない私としては、次の日どんな気候が待っているのかと、現地に到着してちょっとナーバスから開放されたものの、またちょっと気分が逆戻りしてしまった。
朝起きて、空調が3でもやはり肌寒く感じ、お風呂に浸かりたかったけど時間がなくて断念する。
服が湿気るといやなので、もったいないと思いつつも空調は常につけっぱなしだった。
禺画像] ホテルのプレートには「ベトナムの麺」と書かれていたが、ベトナムでは朝食に「ブン」という細い麺を食べるのが定番とガイドにあったので、たぶんこれは「ブン」であると思う。
喉越しの強い素麺という感じ。
この日は、午前中に半日市内観光の予定を入れていたので、7時頃朝食を取りに行く。
ホテル2階の朝食ビュッフェは、日本食の白米、納豆、梅干、漬物、焼き魚から、そばやキムチなどもある。中国風のおかゆ、ホテルの定番である卵を好みで焼いてもらうサービスや、ベーコン、ソーセージ、チキンの焼いたもの、ヨーロッパ風のいろいろな種類のパン、そしてベトナム風の麺があり、好みで注文したり用意してあるものを取ってきて食べる。
デザートも、ケーキからいろいろなフルーツの入ったヨーグルトのパック、ベトナムのフルーツなど盛りだくさん。
いろいろ迷うが、やはりベトナムのものが食べたかったのでスタッフに聞くと、ベトナム食は麺くらいしか用意していないという返事。唯一ベトナムの朝食である、「Vietnamese noodle」と書いてあるのを選ぶ。
最初、自分でいろいろとトッピングするのが判らなく、ヌックマムなどの調味料も見えなかったので、そのままの素の麺を持って席に戻ってしまった。
後で旦那が「いろいろと自分でトッピングするらしい」と教えてくれたので、再びどんぶりを持って引き返す。
本当はたっぷりとパクチーをのせたかったのだが、トッピングにはなかったので、ゆでた鶏肉や、青ねぎなどをたっぷりのせる。
スープは鶏のダシでさっぱり。麺は細めで喉越しの強い素麺という感じ。
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