◇猫介護生活
2010-06-06


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今日、なじみのパン屋に久しぶりに買い物に行ったら、「なんか疲れた顔してますけど、大丈夫ですか?」と言われてしまった。

ここ一ヶ月、我が家の猫の具合が悪い。
先日、昔の記録が出てきて、うちの猫は1987年の夏生まれであることがはっきりした。
これまで「だいたい22歳」だったのが、はっきりと「今年の夏で23歳」であることが判ったわけである。
猫の23歳といえば、人間でいうと108歳らしい。

これまで病気も怪我もなくすごしてきたのだが、去年くらいから足の関節が少し曲がってきており、かかりつけの獣医は「猫の関節湾曲症はめずらしいから」と言っていたのだが、どうもその関節湾曲症らしい。
鼻も目も耳も悪いようで、水を飲むときに水面の位置がわからず、顔を突っ込んでおぼれかける。
名前を呼ぶと反応していたのも、近くまで行かないと気がつかないこともしばしば。
しかし、それくらいなら歳だからと笑っていられたのだが、ここ一ヶ月くらいは笑っていられる状況でなくなりつつある。

今年に入ってから食事をとるときにバランスをくずすようになり、足を体の下に入れた状態での猫すわりが現在では完全にできなくなった。
トイレも行ったときには出ないで、あらぬところで粗相をする回数が増え、とうとうトイレで排泄することができなくなった。
食事は前足の負担を軽くするために専用のテーブルと椅子をあてがい、トイレはオムツを余儀なくされている。

今年の春ころまでは、それでも今までとおり生活していたのだが、連休すぎくらいから食事の量がこれまでの3倍量食べるようになった。
今までは朝と夜に一回づつレトルトパックを与え、途中は自由に食べられるようにドライフードを用意していたのが、ドライフードはまったく食べられなくなり、その代わりにほぼ3時間おきの食事を要求するようになった。
食事も、食べ物がうまく口に入らないので、勢いばかりが先にたってテーブル前ででんぐり返ってしまうため、食事の間中ずっと体をささえていなければならない。
うまく後ろ足でバランスをとれることもあるのだが、でんぐり返って水の容器をひっくり返して水浸しになることもあるので、ずっと見張っていなければならない。
食事の量が少なくなると、スプーンで山を作って食べやすくしてやったり、口に入れるのをサポートしてあげたりもする。

食事のたびに顔中にペットフードの油が付着し、胸のあたりまで汚れてしまうため、濡れタオルで拭いてあげるのだが、油までは完全にとりきれず、それが毛穴に詰まって外皮ごと毛が抜けてしまい、今では胸元から顔にかけてほとんど毛がなくなってしまった。

水もひとりでは十分に飲めないので、脱水を防ぐためにスポイトで毎回水を飲ませる。
今では自分で飲むよりも確実なせいか、喜んでスポイトで水を飲んでいる。

水分も十分に吸収がうまくいっていないためか尿の量が多く、ペット用のオムツでは一回量で飽和してしまう。
そのため、オムツをしているのに部屋中におしっこコロニーができていて、外出から戻ったときには地雷を踏む思いでコロニーを探すことになる。
また、家中におしっこのにおいがこもってしまい、いい臭い取りを探したりもした。
オムツ自体には慣れたようだが、おしりが濡れるのは気持ち悪いせいか、排泄したときには報告にくるようになった。

徘徊もあり、これは人間に比べれば家の中のことなのでずっと楽だとは思うのだが、具合が悪いときのようにいつも暗いところに行こうとするので、目を離すとタンスとふすまの間に挟まって動けなくなっていたり、テレビ台の下で開きになっていたりすることもしばしばで、新しく開拓された隙間を発見するのは、ちょっと骨が折れる作業だったりする。
先日は、家の中で泣きながら三時間も捜索しなければならなかった。


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