◇友達のお嬢さん
2008-02-06


10年ぶりに古い友達にあった。
彼女とは、つくばに行く前に今住んでいる町に暮らしていたとき、同じ職場だった人だ。数年前に結婚し、今では3歳と1歳未満の二人の女の子のお母さんだ。
私の友達は男の子のお母さんが多いので、女の子と会うのはなかなか新鮮だった。

車から降りたとき外まで親子で出迎えてくれたのだが(私が道に迷ったので)、会ったときに「こんにちは、はじめまして」と挨拶し、「わたしはN子です」とはっきり自己紹介したのには驚いた。そして駐車場から家まで「ご案内します」と手をつないで案内してくれたのだ。3歳でここまで物怖じしないのはすごいと思った。

友人はお昼をご馳走してくれると言ったので、私はケーキを持参した。その他に、お姉ちゃんのN子ちゃんには絵本とヨーロッパの指人形、妹のKちゃんには音の出るおもちゃをお土産に持っていったのだが、絵本はいたく気に入ったようで、滞在中に6回読まされた。まだ全ての文字を読むことができない彼女だったが、絵本の中身は一度で覚えてしまったらしく、2回目以降からは読むときに内容を先に説明してくれた。
指人形の一つに女の子があったのだが、髪型がN子ちゃんに似ており、彼女はそれを「自分だ」と言って一番かわいがっていた。

夕方になり、ディズニーのお姫様に耽溺しているN子ちゃんはアクセサリーで着飾り、自分はシンデレラだと言ってこれからパーティに行くのだと言ったりしていた。友達のオーロラは風邪で寝ていて、まだしたくできていないのだそうだ。絵本を読んだり指人形で遊んでいたときもそうだったが、彼女はとても女優なのだ。自分の世界があり、夢の世界と現実をいとも簡単に行き来する。お母さんはその変化に慣れっこのようだったが、突然シンデレラになったりN子ちゃんに戻ったりする変化はひどく見事だ。妹のKちゃんもお姉さんに合わせてネックレスをつけてみたりと楽しそう。彼女がシンデレラのときは、お母さんは名前を呼ばれ、「Aさんも早くしなければ」などと言う。

同じ年頃の男の子も、車や動くおもちゃで想像しながら遊んだりはするが、周囲を巻き込んで想像の世界に耽溺する子は、私の知ってる限りではあまり見ることはない。まして、初めて会った大人にそうした姿を見せてくれることはなかなかない。この年頃の女の子というのは、すごいなあと感動してしまったのだ。

この次に会うときは、お姫様グッズを持参してお姫様にさらなる磨きをかけてほしいなどと思ったりした。
[日常]

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