◇東国原英夫宮崎県知事誕生
2007-01-22


数ヶ月前、タレントのそのまんま東と妻のかとうかずこの離婚の記事を目にしたときに、そのまんま東が宮崎県知事に出馬をする気持ちがあるという内容があった。その時は「へ〜」と思っただけだったし、まさかその後しばらくしてその時の知事が失脚して選挙になるなんて思ってもみなかったので、まだまだしばらく先のことなんだろうと思っていたのだ。当然、万一出馬したとしても、まさか当選するなんてことは想像もしていなかった。

リアルタイムで「たけしの元気が出るテレビ」を見ていた世代としては、たけし軍団の一員として、またツーツーレロレロという漫才コンビの一員としての彼の印象の方が強い。ビートたけしの最初の弟子であるということや、たけし軍団の初期メンバーとして、当時の彼は中でも目立つ存在だった。しかし、ある時期からテレビから姿を消してしまい、しばらくして淫行事件を起こしたというニュースを耳にした。その時はすでに私の中では“過去の人”という印象が強かった。

彼の本名である「東国原」という名字は、宮崎県独特の非常に珍しい名字で、東国原姓はすでに彼の一族にしかないものであるということを、そのまんま東がまだテレビによく出ている時に言っていたのを記憶している。その時彼はまだ結婚前だったので、その名字を絶やさないために結婚して男の子をもうけなければならないというようなことを、番組の中で話していた。

その東国原氏が、地元宮崎県を変えるために立ち上がった。淫行事件を起こして以来、大学に通い勉強をして、一念発起したのだろうと思う。タレント政治家というと、何かにつけて「片手間」とか「腰掛け」みたいに思われることも多いが、タレント政治家の中にも、それなりの成果をあげた人は多くいると思うし、元タレントであったということだけでも注目度は大きいので、自然とその活動ぶりは耳に入ってくるのでその動向がわかりやすいというのもある意味メリットであるように思う。
前長野県知事だった田中康夫だって、立候補した当時は「クリスタルな奴に何ができるのか?」と思われていたが、賛否はあれどその活動は斬新だったし、残した功績も大きいように思う。
常に人の目にさらされて、好むと好まざるに関わらず一般にもある意味影響力を持った仕事だから、政治的なことに興味を持てば、それなりの情報も入ってくるのだろうし、そこで考えることも多いのだろうと思う。

淫行事件を起こしたことを遊説の際に隠さず、反省し、今後の公約もわかりやすく改革に臨もうという意気込みは、出馬するにあたってビートたけしから反対を受け事務所を辞めなければならなかったり、家族からも理解を得られず離婚することになった彼にとっては、本当の意味で不退転の決意であったのではないかと思う。
政治は結果が全てであると私は思う。いくら「がんばったんだも〜ん」と言ってみたところで、結果が良くなければなりたたないと思う。わかりやすく地元の人たちの期待の大きいマニフェストをかかげたのだから、地元ゆかりの東国原の名前に恥じないよう、がんばってほしいと思ったりするのだ。
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