2006-11-17
こちらに来てから、なんとなく冬が生ぬるいので、「ああ、冬だ」と思う感覚がずれているような気がする。
北海道の冬は、お盆すぎ頃から急に気温が下がりだし、土に霜がおりたり、風が冷たくなってきたり、空気のにおいが変わってきたりするので、劇的に「ああ、冬だ」と思うことができる。
こちらだと、季節はずれの梅や桜がさざんかと一緒に咲いていたり、おしろい花を道端で見かけたり、なんとなく「冬」という決定的なものが感じられず、気温が下がってきてそろそろマフラーでもしようかなと思ったときに「ああ、冬なんだな」と思う程度のもので、電車などに乗ってしまうと中は温かいので、感覚的に麻痺してきてしまうのだ。なにより、空気的な冬の感覚がなかなかわかりづらいのもあるのだろうと思う。
先日、車から降りたときに、ぱちっと静電気がおきた。夜のことだったので、そのまま夜空を見上げるとオリオン座が見える。それで「ああ、冬なんだ」と思うことがやっとできた。
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