2006-05-30
帯広の西二条に、かじのビルという古い古いビルがある。
1980年当時で古かったのだから、今はもっともっと古いのだろう。
一階は、魚などを販売する市場のようなスペースで、とうてい 高校生が足を運ぶような場所ではないように見える。
しかし1980年当時、二階は一階とはまったく異なる世界であった。
二階にあがると、西二条の本通り側にPicoという女子高生に人気の喫茶店があった。
その隣は、45rpmというブランドブティック。
1980年代は国内ブランド全盛の頃で、45rpmはその中でも一風変わったデザインが人気だった。
当時戸川純やYMOなどが好きな人たちの御用達だった。
Picoと45rpmの向かい側、ビルの奥の方には、スウェット(だったと思う)という、雑貨の店があり、店主の趣味をうかがわせるキッチュな雑貨が綺麗に陳列されてあった。
そのフロアの一角には、なぜか毛筆や柿の葉茶などを売る、しぶい店があり、場違いな雰囲気を漂わせていたが、ここの面相筆はとても品物がよく、当時イラストを描くのが趣味だった私は、ひそかに注目する店だった。
市場のような一階とおしゃれな二階の格差がはげしく、異質な空間だったが、しょっちゅう通っていた記憶がある。
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